テスト期間に思うこと
留年して、去年も一昨年も履修した〇〇学を勉強する。
やっぱり意味がわからない。何度勉強しても、目に見えない現象が数式上では存在し、それが実際に起こっているのだ。
毎日徹夜して、必死に知識を頭に植え付ける。テストが終わったらすぐ忘れるというのに。俺が大学で学んだことっていったい何なのだろう。
留年しないで卒業した友達にも聞いてみた。何を学んだと思う?と。
「なんにも!!覚えてない!」
自分が留年したから何も学べなかったと感じていたが、どうやらそうではないらしい。
大学に行く意味がよくわからない。
一般的に苦労しないで生活をするのなら、そこそこの企業に入らなければならない。
苦労しないで生活する、それが幸せだと、親にも、小学中学高校の先生にも教えられてきた。
そこそこの企業に入るためには、いい大学を出なければならない。
学歴フィルターに引っかかるからだ。いわゆるFランク大学を出て、仮に入社出来ても、学閥があるから、きっと苦労するだろう。
大学とはそういう場所なのかもしれない。
良い企業に入るための予備校。
就職予備校だ。
学問を学びに来たわけではない状態の人が大学には多い。
旧帝国大学、「大阪大学」であっても。例にも漏れず俺もそうだ。
だが、テスト勉強をしていて、わかるようになると、面白いと感じる。
もっと学んでおけばよかった、と。
毎回思うが、その感覚は一過性のもので、長続きはしない。
心から興味があるものではないからだ。
ならばせめて、自分が心から面白いと思えることならば、学べるのかもしれない。
そう思って春休みは図書館にこもっていろんな本を読んでみようと思った。
これから読む本の中に、心から面白いと思えるものがあるのかもしれないという希望を胸に抱いて、今日もテスト勉強に勤しむ。