【東北大学落ち】浪人の一年間で、成績を上げて大阪大学に合格した話①(時期別に意識すること)【浪人成功】
こんにちは、貯金無丸です。
今回、何を書こうか迷ったんですけど、今、いろいろな事を考え、大学生活が楽しいと思える自分があるのは浪人の一年間が大きかったのではないのかな、と思います。
実は僕は高校三年生の三月、東北大学工学部に落ち、一年間の浪人生活を経て現在大阪大学工学部に通っています。
東北大学に落ち、浪人が決まった瞬間僕は、「浪人」について色々と調べました。
ネットに書かれている内容が
- 2割が現役時代より成績が落ち、6割が現役時代と同じくらいの成績、最後の2割が成績が上がる。
- 予備校に行っても勉強しなくなる
- とにかく浪人しても意味が無い
と、散々の書かれようで滅茶苦茶不安になったのを覚えています。
そこで、今回は自分がどういうことを意識して浪人生活を送った結果、成績が伸び、志望校に合格することが出来たかということを、時期別に分けて、これから浪人する方のために書いていこうと思います。
binbo-seikatsu-nikki.hatenablog.com
1.浪人確定から予備校に入学するまで
浪人が確定して、僕はまず、どうして自分は落ちてしまったのかを分析することから始めました。
- 周りの現役で受かっていった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと。
- 周りの現役で受かった人がやっていなくて、自分がやっていたこと。
この二点に焦点をあてて書きだしてみました。自分の場合は、
現役で受かった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと
- 授業をまともに聞かず、内職ばかりしていた
- 早寝早起き
- すぐ携帯電話をみてしまう
- センター試験対策(センター試験の過去問を解かない)
- 問題演習量の不足
- 間違えた問題の復習(解きなおし)
- 予習
- 過去問を直前にやりだす
現役で受かった人がやっていなくて、自分がやっていたこと
- 付き合っていた彼女との連絡
- SNS
いかがでしょうか。心当たりがあるのではないですか?
そこで僕は、「現役で受かっていった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと」と出来る様にして、
「現役で受かった人がやっていなくて、自分がやっていたこと」をやらなければいい、と単純に考えました。当たり前ですよね。
予備校に入る前に改善できることと言えば、
- 早寝早起き
- 付き合っていた彼女との連絡をしない
- SNSをしない
- 携帯電話を見ないようにする
の4点だと思います。
この4点は、実は驚くほど簡単な方法で出来るようになるんです。
その方法とは、、、
- 携帯電話を解約する
はい、簡単でしょ?携帯電話を解約すれば、SNSもできない。携帯電話も見ない。彼女と連絡も取れない。
なんなら僕は寝る前に携帯電話を見ていたから早く寝ることが出来なく、早起きも出来なかった。
携帯電話を解約するだけで無理やり出来るようになるんです。
皆さんはこう思うかもしれません。
「外の人との繋がりを断つなんて自分には無理だ。」
「親との連絡も取れなくなるんじゃないか?」
「何かを調べることも出来ないから不便すぎる」
一個一個反論していきます。
「外の人との繋がりを断つなんて自分には無理だ。」
たった一年だけでいいんです。一年だけで、友達じゃなくなるようなら、それはもう友達じゃありません。そんな友達は皆さんの人生に必要のない人たちです。切りましょう。
それに、人との繋がりが完全に切れるわけではありません。予備校に同じ高校から行く友達はいませんか?もしいなくても、予備校で友達を作ればいいじゃないですか。
大丈夫です。慣れます。解決。
「親との連絡も取れなくなるんじゃないか?」
ここは確かに悩みどころですね。僕は、携帯のネットにつながる契約を解約して、電話だけは使えるようにしました。電話が使えれば、親と連絡をとることは容易です。解決。
「何かを調べることも出来ないから不便すぎる」
何を調べるんですか?皆さんが勉強する上で、本当に必要な情報ですか?
参考書を見れば、みなさんが調べたいことなんて載っています。それでもわからなければ予備校の教師に質問すればいいんです。
勉強において調べることなんて全部携帯電話が無くても解決できます。
それ以外の情報は、みなさんの浪人生活においては必要ありません。解決。
皆さんは、社会の人たちからすればニート同然なんです。高校生でもない。大学生でもない。仕事をしているわけでもない。
贅沢言っていられませんよ。たった一年の辛抱です。ここを乗り越えれば、バラ色の大学生活が待っているんです。我慢しましょう。
何かを犠牲にしなければ、何かを手にすることは出来ません。
誰かに言われた言葉ですが、まさにその通りだと思います。
少し厳しい言い方になってしまいました。申し訳ありません。
ですが、浪人生活が終わってから振り返ると、「携帯電話の解約」は一番効果があったと感じました。
本当に大事だと思います。厳しいかもしれませんが、やってほしいです。いや、やらなければなりません。出来ます。やってください。
次に、僕がしたことは、予備校選びです。大手予備校なら何でも構いません。
よく言われていることは、
ですね。正直関係ないと思います。どこでもいいです。
重要なのは、一年間通うことになるが、暗い気持ちにならないかどうかです。
僕の家の近くにはどちらの予備校もあったのですが、僕の家の近くの駿台は、校舎が古く、病棟みたいな雰囲気がありました。
「こりゃ絶対鬱になるわ。」と感じて校舎が新しく、綺麗な河合塾にしました。
そんな程度でいいんです。暗い気持ちにならないことが重要です。
予備校を選んだら、すぐ入塾して勉強しましょう。
「4月に予備校が始まるから、受験勉強で疲れたし、三月は休んで4月から頑張ろう」
よくこんな戯言を耳にします。
皆と同じことをしていても成績は上がりません。逆に、皆が勉強をしていないときに勉強をすることで差をつけることが出来ますよ。
それに、本当に勉強を頑張った人は、そもそも今こうして浪人しているでしょうか?
仮に本当に勉強を頑張っていたとしても、一か月休むと学力が落ちてしまうのでもったいないとは思いませんか?
3月に勉強できたかどうかも大きいです。
僕は、サッカー部の同期と卒業旅行の予定もあったのですが、「浪人生が卒業旅行なんてもってのほかだ。」と感じて皆に頭を下げて行きませんでした。それくらいの覚悟が必要です。
河合塾から「勉強スターターキット」なるものを貰ったので、それを三月中はずっとやっていました。勉強する習慣を衰えさせなくてよかったと思います。
2.予備校開校~夏休み
予備校が開始して夏休みまでは、兎に角
予習→授業→復習
のサイクルを徹底し、習慣づけましょう。
詳しく書いていきます。
まず、予備校のテキストを貰うと思うんですけど、それを授業前に自分で解いてから授業に臨み、授業が終わったその日にその問題をもう一度やる、という形です。
予習
現役で受かった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと
- 問題演習量の不足
- 予習
↑この二点を改善します。
予備校の授業というのは基本、テキストの問題解説という形になります。
ですので、予習という形で授業前に解いておかないと授業を受ける意味がなくなってしまいます。
予習をするときのノートの書き方にも、僕のおススメがあります。
こんな感じです↓
ノート見開きの左側のページに、問題文、自分の解き方を書く、という感じです。
有名なノートの取り方ですので、皆さんはもうやっているかもしれませんが、すごく良いです。
ここで、予習をするときに非常に重要な事があります。
必ず自分で考えるということです。
自分で考えることで、思考力、多角度からの問題の解き方が身に付きます。
演習量も増えます。
どんなにわからない問題でも10分は考え、試行錯誤してください。
授業
まず、滅茶苦茶集中することです。
現役で受かった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと
- 授業をまともに聞かず、内職ばかりしていた
↑これをしないようにします。しっかり授業を受けましょう。
授業というのは、何年も予備校で受験生を合格に導いた受験のプロである講師が考えに考え抜いた問題を解くテクニックや考え方を、みなさんに教える場です。
また、授業を受けているときは、聴覚情報や視覚情報も入ってきます。
特に聴覚情報は大事です。耳で聞いた言葉と、目で見た言葉が合わさることで、より記憶に残るようになります。自分一人でやるより結果的には効率が良く、効果的です。
僕は高校時代、
「授業なんて意味ない。自分で参考書読んだらわかるし、授業なんて聞くまでもない。」
と思って授業を聞かず、内職ばかりしていました。やはり、なかなか記憶に残らないのです。
ある日、気まぐれで授業を聞いたことがありました。
そのあとの自習で、「あ!先生が言ってたことだ!覚えてる!」となったことが何度もあり、授業を聞くようにしたところ、成績は上がりました。
まぁ、授業を聞き出すのが遅くて現役時代は受験に失敗したんですけど・・・(笑)
先ほど予習のノートの取り方を紹介したんですけど、授業ではノートの右側に講師の正しい解き方を書いていきます。
ノート右側には、講師が口頭で言った自分が重要だと思ったこともメモしましょう。
このノートは、受験終了まで問題を解きなおすのに必要なので、大事にしましょう。
復習
現役で受かった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと
- 間違えた問題の復習(解きなおし)
↑これを出来る様にしましょう。
授業を受けてその日のうちに、間違っていた問題はもちろん、合っていた問題も解きなおしましょう。
そのとき、模範解答を見ないようにして、解きなおすようにしましょう。
先生の言っていたことをひとつひとつ思い出して模範解答を再現することを意識してください。
思い出すことは記憶の定着につながります。
そして、復習して、あっていた回数「正の字」を書きましょう。
一回なら赤い字で一本、みたいな
間違ったら×をつけましょう。(二回間違ったら×)
記録をしておくと、後で夏休みなどに復習するときにバツが多い問題を多めに復習することができます。
予習、授業、復習の流れはこんな感じです。
また、この時期に大事なことがあります。
とにかく滅茶苦茶勉強することです。
夏休みまでが差をつけるのに一番大事な時期であるといえます。
現役生が秋からグングン伸びてくるので、現役生がまだ部活をしている時期に差をつけましょう。
「この時期はまだ頑張らなくていい」とよく聞きますが、
この時期が一番頑張らなければならない時期なのです。
夏休みに受験しても受かるくらいの勢いで頑張りましょう。
一番大事な時期です。
この時期に頑張らない人は、また受験に失敗する可能性が高いです。
模試でもいい成績がでるはずですが、気にしてはなりません。
浪人生なので当たり前です。油断せず勉強しましょう。
僕は、8:00に予備校に行って、閉館する22:00までずっと勉強していました。
3.夏休み
「夏休みは受験の天王山」とよく言われます。まさにその通りです。
夏休みでは、春~夏休みまでの予備校のテキストを兎に角復習しましょう。
よく、予備校のテキストを完璧にしていないのに、予備校のテキスト以外の参考書に手をだす人がいます。
正直言って、効果はあまり見込めないと思います。
予備校のテキストは膨大な時間をかけて、受験のプロが受験生を受からせるために予備校が編集した最強の参考書です。
予備校のテキストを最低三周はしましょう。
春~夏の予備校のテキストを全て完璧にすれば、基礎は盤石です。
基礎が盤石であれば、大体の受験問題はスッと解けるようになります。
夏休みは、長いように見えて、短いです。
三周していれば、他の参考書をやる時間はあまりありません。
また、夏休みでやってほしいことがもう一つあります。
志望校の過去問を(直近の二年分以外)最低3年分やりましょう。
現役で受かった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと
- 過去問を直前にやりだす
↑これを改善します。
センター試験が終わってから、二次試験までに初めて過去問を解く人がいます。(僕もそうでした)
そういう人は
- 「え?こんな難しい問題が出るの??」
- 「苦手な単元ばかり出てくる・・・」
- 「こんな簡単な問題ばっか出てくるなら、あんなに難しい問題やらなくてよかったやん・・・」
などなど、直前に知り、焦ります。
志望校の問題の傾向をつかむことが出来れば、これからの指針になります。
もちろん解きっぱなしにしないで、しっかり復習しましょう。
直近の二年以外と書いたのは、直近の二年分はセンター試験後に、力試しを兼ねてやるために残しておきます。
それでもなお、他の参考書をやる時間があるのであれば、自分の苦手な科目、苦手な単元を扱っている参考書をやりましょう。
優先順位は、
- 予備校のテキストを三周
- 志望校の過去問を解く
- 苦手な科目、苦手な単元の他の参考書
になります。
・一日だけ遊びに行ってもいい日を作る
ここまで頑張った自分へのご褒美で、遊んじゃう日を一日作ってもいいと思います。
もちろん本当に一日だけです。
大学に行った友達の話を聞くと、刺激を受けてこれからも頑張ろうと思えます。
一年間でこの一日だけ遊ぶのです。勉強も忘れて。無理にとは言いませんが、いい息抜きになると思います。
僕は花火大会に行きました。
4.夏休み~センター試験
現役で受かった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと
- 問題演習量の不足
↑これを改善します。
この時期も基本的に、「2.予備校開始~夏休み」と同じです。
しかし、春~夏の予備校のテキストは基礎を固めるために重要視していましたが、
夏~秋のテキストは志望校によって難しすぎることがあります。
「3.夏休み」で志望校の過去問をやっていたので、志望校の問題の難易度にそぐわないようであれば、難易度が同じくらいの問題集をやりましょう。
ですが、基本的には予備校のテキスト中心に考えておいてください。
「2.予備校開始~夏休み」時期はインプット中心の勉強でしたが、
この時期は、問題演習をすることによってアウトプットする勉強が大事になります。
わからない問題でも、20分は考えましょう。
考えることで、アウトプットの練習ができます。
二次試験とセンター試験の配点によりますが、センター試験は後期試験や、私立大学受験にも使えますので、しっかり対策をしましょう。
現役で受かった人達が出来ていて、自分が出来ていなかったこと
↑これを改善します。
僕は、「過去問解いて何の意味がある?一回出た問題がもう一回でるわけない。」
と思っていて、センター試験の過去問をほぼやりませんでした。
しかし、浪人時代に調べてみたところ、過去問の中から同じような問題がでたケースが多かったので、これからも同じような問題がでることはあるはずです。
また、センター試験は良問が多いので解く価値はあります。
センター試験過去問の解き方は、
問題を解いて、間違った問題と、合ってたけど解答に自信が無かった問題をコピーしてセンター試験対策ノートに貼って解きなおします。
その時、その周辺の知識も網羅するようにノートに書きます。
例えば、化学の問題であれば、「アニリンの構造式」の問題を間違ったとすれば、
上の写真の様に、周辺知識を埋めるようにします。
センター試験対策ノートにある程度問題がたまってきたら、二度、三度解きなおしましょう。
その時、書いた周辺知識も同時に確認してください。
こうして作ったセンター試験対策ノートが、皆さん専用の最強参考書になるのです。
5.センター試験~二次試験
この時期は書くことはありません。
皆さんが思う必要だと思うことをやりましょう。
僕は、阪大が出す様な問題の演習量が不足していると感じたので、駿台が出している大阪大学模試の過去問をやりまくりました。
また、
- 「阪大の数学15か年」
- 「阪大の物理20か年」
- 「阪大の英語15か年」
- 「阪大の化学20か年」
シリーズを、やりました。
6.まとめ
いかがでしたか?僕が浪人の一年間で意識していたことは参考になりましたか?
青の太文字で書いたこと(特に携帯電話の解約)は本当に効果があると思います。
ぜひ参考にしてみてください。
最後に応援メッセージを書きます。
最初に、
- 2割が現役時代より成績が落ち、6割が現役時代と同じくらいの成績、最後の2割が成績が上がる。
と書きました。これは本当だったと思います。実際これくらいの割合でした。
しかし、僕が予備校の一年間でわかったのは、「こいつ全然勉強してないでずっと友達と喋ってるなぁ」と感じた人の割合は8割くらいでした。
「2割が現役時代より成績が落ち、6割が現役時代と同じくらいの成績」ここの合計が8割です。ということは、
「全然勉強してないでずっと友達と喋ってる」8割の人間が、現役時代より成績が落ち、もしくは、現役時代と同じくらいの成績
だったと思うのです。
逆に言えば、当たり前ですけど、勉強をしっかりやれば、成績が伸びる2割に入るということです。
安心してください。勉強をしっかりしているのに、成績が伸びないということはないのです。
浪人の一年間は、本当に勉強したくないときもありましたし、死にたくなったこともありました。しかし、それでも自分にムチ打って頑張った結果、今があります。
その分大学生活が楽しいです。本当に楽しいです。
本当に辛いときは、自分の大学生活を思い描いてみてください。がんばろうと思えるはずです。
大学に受かった時は、ほんっっっっっとぉ~~~~に嬉しかったです。
今までにない喜びです。体中が打ち震えました。
今までの自分を「合格」という二文字が全て肯定してくれるのです。自分は喜びのあまり涙ぐんでいました。
それほどの喜びが、あなたの努力の先に待っているのです。
どうです?わくわくしてきたでしょう。
また、浪人生活は長くつらいモノではありません。
充実した一年間でした。あっという間です。
自分が定めた「志望校合格」という目標に着実に近づいてる実感が僕に充実感をあたえてくれました。
浪人生活は絶対に無駄になりません。
目標に向かって努力を重ねたあなたは、今までで一番格好いいです。
浪人生活が終わった後、自分を振り返ってみると、大きくなった自分がそこにいるはずです。
自分が浪人生だったからか、アツい気持ちが溢れだしすぎて長々とかいてしまったのでここらへんで終わりますが、本当に本当に応援しています。
あなたなら出来る!
元浪人生より。